"Vapour Trails" (1979 Warner Bros. Records USA)

Best Hit U.S.A.のテーマだった曲("Don't Worry Baby")を含むアルバムです、と言って
しまえばそれまでのこと。
またそれ以上に言うなら、Larry Carltonの初produce 作品だとか、West Coast風AOR
全開の曲調ながら、実際には、UKのセッションミュージシャン3人によるバンドだとかと言う
ことが、少し詳しい方なら誰でもご存じの「能書き」になるのでしょう。
いずれにせよ、Best Hit U.S.A. がRadio&Records誌のチャートに基づくUS チャートもの
であったにも拘わらず、また小林克也さんの誰にも真似のできない「丁寧な」英語が
毎週聴けたにも拘わらず、何か「作った番組」感が嫌で、ほぼ完全に無関心だった私には、
何となく耳に残る曲でしか無く、Band名すらつい最近まで知りませんでした。
昨年のある日、紙ジャケCDを探しに入った地元(三軒茶屋)のCD Shop 知る人ぞ知る系の
名店 "Flap Notes"でこの曲が流れてました。
この店が流すなら、そんないい加減なもんでもなさそうだ、と会計の時に「これって、あの」
と訊いてみたところ、"え、こんなのに興味あるんですか" 風の顔したマスターが、バンド名
と曲名を教えてくれました。(Best Hit USAの曲ですよね、はお互いに口に出さず…)
その時のCDは既に廃盤のAOR名曲集でしたが、JPN1,000前後だったので、一応購入し
曲を聴きながらライナーを読み、Wounded Bird から再発されているのを知って、翌日、
Woundedものならココしかない…の新宿Disk Unionに直行し、再発CDをGet!!。
Larry Carlton の初々しさと、この1枚だけでほぼ姿を消した3人のsession musicianの
努力の賜物か、本当に良いアルバムなんですが、売れなかったですね、USでは、本当に。
それをアルバム発売1~2年後に始まった番組のOpeningに使い、結局1989年の最終回
まで使い続けた、克也さんなのか、スタッフなのか、の慧眼には心から敬意を表します。
食わず嫌いは何とやら、の見本のような話、でした。
因みに、Single/Album共に、USチャートでの実績は、私の知る限り、皆無です。
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